金色のステンドグラス

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今日は、ステンドグラス材料のケイムのお話です。
ステンドグラスケイムで、金色(ゴールド)のケイムがあります。
ブラスケイム Brass Came といって 一般のステンドグラスケイム
鉛線ケイムに真鍮(ブラス)をかぶせた真鍮のケイムです。
ブラスケイムは、海外の量産品に多く見られますが
日本のステンドグラス工房では あまり使われていないようです。
今回 大手建具メーカーさんの依頼で
ブラスケイム仕様 デザイン指定での制作依頼がありました。

ブラスケイム1       画像1  ブラスケイム ゴールド(金色) 制作風景

ガラスが傷つかないように ビベルドガラス(面取りガラス)の両面を
新聞紙で養生して組みます。
フラット型の鉛線材料を使ったパネルの接合部位は、入れ溝に組むことで
強度のあるステンドグラスになりますが、量産品のステンドグラスは
入れ溝に組んでいないものがほとんどです。

ブラスケイムや肉厚があるタイプのラウンド型ケイム は、フラット型ケイムのように入れ溝に組む事が出来ませんが、ほぞ組して組むことで、強度のある仕上がりになります。

ブラスケイム2
画像2 ブラスケイム組  ほぞ組

ブラスケイム3
画像3 ブラスケイム組  ほぞ組

ステンドグラス デザイン・制作・施工
(有)マリヨステンドグラス MARIYO Stained Glass Ltd.
ステンドグラス作家 小林一夫

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