ステンドグラスの作り方

技術の差は強度に大きく影響します。

ステンドグラスの作り方は、工房により異なりますが、弊社の製作技術をご覧ください。

伝統技法による本物のステンドグラスパネルは、H型の鉛線ケイムでガラスをつなぎ合わせて作ります。
弊社では、強度へのこだわりから、鉛線ケイムを自社製作しており、強度のあるステンドパネルの制作が可能です。
お打ち合わせの際に工房にて、製作途中の製作の様子をご覧いただけます。

  • 弊社標準仕様の自社製フラット型ケイムとラウンド型鉛線ケイム
  • ステンドグラスパネル用のケイムを作るための機械で、強度に優れたケイムを自社製作しています
  • 幅が3ミリから15ミリまでのケイムを作るコマです。デザインや大きさによって使い分けが可能です

本物のケイム組のステンドグラスパネルの作り方

  • デザイン画を元に製作した原寸サイズの型紙
  • 型紙のエッジに沿ってガラスを切っていきます
  • 鉛線ケイムでガラスをつなぎ合わせていきます
  • 組終えたパネルの鉛の接点はハンダで接合します
  • 自社で特別調合したパテを使用します
  • ケイムとガラスの隙間にパテを詰めます

パテは、ガラスとステンドグラスケイムの隙間を埋めるため使用します。
詰めた後、はみだした余分なパテは、先の尖ったもので取り除きます。
硬化するには、数週間係りますので、乾燥させるための養生期間を設けます。
パテは、ガラスとケイムの緩衝材(クッション材)になり、乾燥後はパネルの強度がさらに向上します。
ガラスが破損してもパテとガラスが食いついて落下を防いでくれます。
※パテも自社製作しています。

  • パテ乾燥後にケイム部分を硫酸銅で黒茶色に腐食
  • 高圧洗浄機によるステンドパネルの洗浄
  • 補強する場合は真鍮をケイムにハンダで接合します
  • シンチュウの補強材を取り付けた後
  • 中央の横線はパネル裏側の真鍮補強のシルエット

基本的なステンドグラスの作り方は上記の通りですが、 1平米以上の大きなステンドパネルや天井へ水平に施工する場合は、シンチュウの補強材を付けることで、強度が格段に向上します。

ステンドグラスパネルの強度は、作り方によってかなりの差があります。
下の画像はフラットケイムで組んだ時の接合部分の写真です。
ハンダしてしまうと見た目では分からなくなりますが、左側の画像は、接合部が離れており、強度が弱くなってしまう作り方です。
右側の画像は、H型のケイムの溝に入れ込んで組んだ、正しい作り方です。

  • 鉛線ケイムの接合部が弱い作り方
  • 溝に入れ込んで組んだ正しい作り方
  • 接続部を入れ溝にしない場合は、ハンダがガラスに垂れやすくなり、ガラスの割れや、接続部がチギレてしまう可能性があり、強度が弱い作り方と言えます。
  • 接続部の組み方は、片方のケイムを軽くつぶして入れ溝に組みます、ハンダが垂れにくくなり、接続部の強度が増します、作り方の違いは強度にかなり影響します。
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