森のステンドグラス物語 第二十八話 小さな恋のメロディ

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森のステンドグラス物語 第二十八話-1
バンビスタが森を走り続けていた頃
ピョコはやさしい母となり、子供にも恵まれ
幸せな毎日を過ごしていました
小さかった子供達も大きく成長し
バンビスタが森の中の小さな教会にたどり着いた頃
ピョコは昔暮らした森に一人で帰り
若葉の森の妖精に訪ねました
森のステンドグラス物語 第二十八話-2
「妖精さん 暫くぶりですね ピョコです
突然で申し訳ありませんが、バンビスタに逢いたいのです
バンビスタの居場所ご存じないですか?
全てが凍りつくような寒い日でした、絶えきれずに冷たい言葉を言ってしまった
バンビスタを残して、友達と冬眠してしまいました」
妖精は、暫く黙っていました
そして・・・。
「ピョコさん、全て見ていましたよ
誰が悪い訳じゃない 二人とも疲れていただけ
バンビスタはあの時 一人では動くことすら出来なかったのです
貴女との約束を守ろうと、
いっしょに 虹の向こうにある世界に行くことが
バンビスタの望みであり、生きる勇気にもなっていました
だから、寒さにじっと耐えていたのです
環境が急に変わって、凍りつくような寒い日が訪れても
糸のつながりを信じていれば
いつの日か糸が幾重にも重ねって、
寒さを防いでくれる暖かな布になるのを信じていた
もうじき、また寒い冬が来ます」
「妖精さん バンビスタに暖かな布を持っていってあげたいの
細い糸を幾重にも束にして
何処にいるか教えて!」

小さな恋のメロディ挿入歌

FIRST OF MAY 若葉の頃

音楽: ルービー ジョイ

参考資料
母子像 焼絵付け
マリヨステンドグラス制作
千葉英和高等学校のステンドグラス(千葉県)「部分 」
マリヨステンドグラス制作・施工

4 Responses

  1. ほうせんか

    ブログ拝見しました。
    ピョコも歳を重ね再登場ですね♪~
    FIRST OF MAY 若葉の頃ビージーズ
    懐かしい曲ですね、30年くらい前?
    素敵な声で、優しく歌われて、、。映像も、、。
    ホット一息、安らかな一時を有難うございました。

  2. 小林一夫

    ピョコも歳を重ねて再登場
    あっという間に年とっちゃった
    私もちょと前までティーンエージャー(笑)
    人生って長いようで短いです
    若葉の頃の気持ち大切に持ち続けて
    捨てたら損した人生になりそう
    生涯青春です、生涯チャレンジです
    今日は♪Prideにチャレンジ

  3. Eye

    こんばんわ。ブログ初めて拝見しました。森のステンドグラス・・・歌あり詩ありの物語でまるでミュージカルのようですね。昔、見た「小さな恋のメロディー」の映画を思い出しました。妖精さんはピョコとバンビスタをきっと会わせてあげるんですよね。これからも素敵な歌と詩、そして物語を作って楽しませてくださいね。

  4. 小林一夫

    Eyeさん こんにちわ コメントありがとうございます
    以前、劇団四季のミュージカル ライオンキングを見に行ったことがありました
    すごく感動して、今でもその日の事、鮮明に覚えてます
    そんな体験を通して、ミュージカルなんて言えるもんじゃないけど
    もうじき終わってしまうけど 最後まで見てください

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