森のステンドグラス物語第二十一話冬のソナタ

ぶどうの収穫が終わり
葡萄が生い茂る森の葉は茶色に色づき始めます
冬に備えて支度する動物たち
夏のにぎあいとはうって変わって、森の中は静寂に
そして、季節は冬へ
冬支度を終えた動物たちは眠りにつき動物たちの姿もまばらに・・・。

突然寒波が襲ってきました
バンビスタにとっては、初めての体験です
色とりどりだった森は雪に包まれ
全てが真っ白に
ピョコとバンビスタに
冷たい雪風が容赦なくあたります。
(ピョコ)
ねえバンビスタ、誰もいないよ
友達はみんな冬支度して土の中で眠ってるよ
なんで雪が降るって教えてくれなかったのよ
バンビスタは森のこと詳しいんでしょ！
私、友達のところに行く
暖かな土の中でしばらくじっとしてる
温かくなって会えたらまた会おうよ
それまで　サヨナラ

(バンビスタ)
ピョコごめんね、体が動かないんだ
バンビスタの声は雪風でピョコには聞こえませんでした。